顔面筋肉を鍛える
小学校5年生の時、夢中になって読んだ「風と共に去りぬ」。
なかなかのマセガキである。
メラニーを尊敬しつつ、憧れたのはスカーレットだった。
読んでいたのは新潮文庫の5巻組で、表紙に映画俳優のイラストが飾られていた。そのうちの1冊に、緑のモスリンのドレスで着飾ったスカーレットが描かれていた。少し上目遣いに、そして昨今のアイドル達がよくみせる挑戦的な眼差しでこちらを睨んでいるバストショットの絵だ。口は閉じたままあるかなきかに両端を上げているだけ。そのうえに彼女は片眉の端(外側)をつりあげており、なんともいえないニュアンスをたたえていたのだ。
私は特にスカーレットの美貌に惹かれていた。当時彼女の性格は嫌いだった。
つまりは女優ヴィヴィアン・リーの見た目が大好きだったわけだ。その媚びない微笑、溢れる自信、微妙なニュアンスは大変な魅力だった。毎日のようにそのイラストに見ほれていた私は、とうとう始めてしまったのだ。
『私も片眉だけあげて笑いを表現したい!』
最初に色気づく年齢で、ウインクが出来る出来ないなんてことが友人との会話で話題になっていた頃だ(ちなみに私は左右楽勝だった)。
「顔の部品を個々に動かす」。この試みは眉に始まり、小鼻、耳、頭皮へと拡大していったが、それはまた別の話である。
さて、私は毎日毎日、かなりの時間を鏡の前で過ごすようになった。
馬鹿みたいな回復力を誇る子供時代だが、細かい筋力の調整や制御となるともう少し時を経なければならない。なかなか一朝一夕にはスカーレットになれなかった。
まず、どうしても両眉一緒に動いてしまう。
片側だけ動かせたと思ったら、顔の中心のほうの端があがって「ひょっとこ」に(^^;
「綺麗に自力で」は無理だと悟り、以後手で補助を。
動いてはまずい筋肉は押さえ、動かすべき筋肉を指で動かす。『さぁ、覚えるんだ。こう動くんだ、我のきんにくぅ~。どぅりゃあぁぁぁぁ!いうこときけえぇぇぇ!!』(^^;
鏡を見ながら結果のでない死闘が何日も続き、諦めかけた時、できたのだ。
ポロッと。
にっこり。
得意になってぴこぴこ動かして悦にいっていたが、衝撃の落とし穴に気がついた。鏡の横に文庫本を置いて顔面筋肉を鍛錬していたわけだが、そう、もうお気づきだろう。
逆なのだ。眉が(大汗)
表紙イラストのヴィヴィアンは右眉をあげている。
鏡の中の私はヴィヴィアンと同じ顔になっているが、本体自分の眉は左眉があがっているのだ(T-T*)
ああ、スカーレットよ、ヴィヴィアンよ、さ~ら~ば~~(奈落)
このまぬけな逆眉上げ訓練には余談があって、おなじく後に注目したスタートレックのスポックの意見表現のしぐさ:眉上げに喜んだのだが、これがまた右眉だったのだ。
うーむ。これからも逆スカーレット、逆スポックとして生きていくぞよ~(笑)
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Comments
これって、笑って良いお話なんですよね。(^^♪
大昔、耳をピクピクと動かしたくって練習しているうちに小鼻と両眉も動かせるようになったことを思い出しました。^^;
右眉上げ、お互い今から練習しませんか?(^^♪
Posted by: ハルク | 28 October 2004 at 00:15
>これって、笑って良いお話なんですよね。(^^♪
小学生おやゆびにだと鳩尾に飛び蹴りお覚悟!ですが、今は大丈夫ですw
ハルクさんも顔面訓練されてましたか~(^^)
♪♪(〃 ̄∀ ̄)八(  ̄∀ ̄ )八( ̄∀ ̄〃)♪♪仲間
さて、今から右眉を動かせるようになったとすると、それは他人へのアピール・一発芸を目的にすることになるのでしょうか。ハルクさん、健闘を祈ります。わたくしわ、辞退させていただきます。
え?だって、今十分、
「鏡の中のおやゆびはスカーレット」
なんですものおぉぉぉ(〃∇〃)(謎)
Posted by: おやゆび | 29 October 2004 at 01:48
そんなこと言わずに練習しましょうよ、右眉上げ。
鏡の中だけでなくリアルのスカーレット目指して。(^^♪
Posted by: ハルク | 30 October 2004 at 00:07